生きがいフレームワーク
需要

診断結果: 需要

誰かの役には立っているけれど、見返りもやりがいもない不本意な役割

解説

英語では「What the world NEEDS(世界が求めているもの)」と定義されます。

やや抽象的な表現ですが、具体的に言えば「自分の仕事が、他人の課題や悩みを真に解決できているか?」「他者に対して確かな貢献ができているか?」という視点のことです。

「需要」の位置付け

ベン図

事例1

トムさんは「需要が尽きない」と考え、医療機関でシステム管理の職に就きました。現場のスタッフからは連日のように「バグを直して」「機能を追加して」と強く求められて(需要)います。

しかし、実務経験が浅いトムさんには対応が難しく(不得意)、他の職種に比べて給料も低いため(対価なし)、次第にこの仕事自体を好きになれなくなって(好きではない)いきました。

トムさんの仕事は、他者から切実に求められていること以外は何も伴っておらず、純粋な「需要」のみを満たしている状態に分類されます。

事例2

ポールさんは、町内会で誰もやりたがらない「ゴミ捨て場の清掃・監視当番」を半ば強制的に引き受けました。ルールを守らない住人への対応など、地域の衛生と秩序を守るために絶対に必要(需要)な役割です。

しかし、ポールさんは人とのトラブルになるのが苦手で立ち回りも下手(不得意)であり、早朝からの見回りを心底嫌がって(好きではない)います。完全な持ち回りのボランティアであるため報酬(対価)もありません。

ポールさんの役割は、他者から切実に求められていること以外は何も伴っておらず、純粋な「需要」の状態に分類されます。

「需要」状態の方へのアドバイス

「需要」は、他者から求められている役割ではあるものの、見返りもなく、やりがいも感じられない不本意な状態と定義されています。

より「生きがい」に近づくためには、現在欠落している「得意」「好き」「対価」を補う必要があります。現在のあなたは、他者のニーズに応える優しさや責任感を持っていますが、自分自身の感情や成長を犠牲にしています。

まずは、求められているその役割の中に、自分が少しでも「得意」になれそうなプロセスや、「好き」と感じられる瞬間がないかを細かく分解して探してみましょう。もし全く見出せない場合は、その役割から距離を置く、あるいは断る決断も必要です。

また、無報酬で引き受けているのであれば、正当な「対価」を要求するか、対価が発生する別の環境へ移る交渉をすべきです。自分の大切な時間と労力を安売りせず、自分が心から喜んで貢献でき、適正な見返りが得られる新しい「需要」の場を見つけることが、生きがいへの近道です。