【開発ストーリー】世界中で愛される「Ikigai Chart」をさらに深掘りする。16パターンで現在地を知る「生きがいフレームワーク」誕生の背景
「あなたが現在行っている仕事は、あなたにとってどのような存在ですか?」
日々の業務に追われていると、私たちは自分のキャリアや人生について考える余裕を失いがちです。私自身、20年のマーケティングのキャリアの中で、「本当の生きがいとは何か?」「どうすれば生きがいに到達できるのだろう?」と、自問自答してきました。
そんな中、私はヨーロッパをはじめ世界中で広く知られている「Ikigai Chart(生きがいチャート)」という素晴らしい図解モデルに出会いました。
この記事では、このチャートからインスピレーションを受けて開発した「生きがいフレームワーク」の誕生の背景についてお話しします。このツールが、キャリアに迷う方の道標となることを目指しています。
素晴らしい「Ikigai Chart」の空白に光を当てる
「Ikigai Chart」は、人生や仕事における満足度を、以下の「4つの要素」の重なり合いとして定義しています。
1. GREAT AT(あなたが得意なこと) 2. LOVE(あなたが好きなこと) 3. NEED(世界が求めているもの・需要があること) 4. PAID FOR(対価が得られること)
これら4つの要素がすべて重なり合った中心点こそが、究極の「Ikigai(生きがい)」であるという、非常にわかりやすく説得力のあるモデルです。
しかし、このチャートを分析した時、私は少しもったいない部分があると感じました。
4つの要素(GREAT AT, LOVE, NEED, PAID FOR)がそれぞれ「Yes(満たしている)」か「No(満たしていない)」のどちらかである場合、その組み合わせは数学的に「2の4乗」、すなわち全部で「16通り」存在します。しかし、従来のIkigai Chartは円の重なりを利用したシンプルな図解であるため、この16種類の組み合わせすべてを表現することができていませんでした。
明確に定義されているのは中心の「Ikigai」や、「Passion(情熱)」「Mission(使命)」など一部の領域にとどまっています。そのため、自分の現状が図に描かれていない空白の組み合わせに当てはまった場合、自己分析が難しくなってしまいます。
「せっかくの素晴らしい考え方を、すべての人が自分事として捉えられるようにしたい。16の組み合わせすべてを図解と独自の言葉で定義できないだろうか?」
これが、本ツール「生きがいフレームワーク」を開発した動機です。より多くの人が自分の現在地を正確に見つけられるように、すべての状態を的確に描き出す試みです。
あなたの現在地はどこ? 16パターンの自己分析
16種類の組み合わせすべてを視覚的に表現するため、4つの「楕円」を用いた新しいベン図をキービジュアルとして設計しました。そして、それぞれの状態に「独自の名称」と「定義」、そして「具体的な事例」を用意しました。
このツールは、「誰でも手軽に、直感的に自己分析ができること」を第一の目的に設計しています。
サイトを開くと表示されるのは、「あなたは、現在行っている仕事は『自分の得意な仕事だ』と感じていますか?」といった、極めてシンプルな4つの質問です。これらに対し、「Yes」か「No」を選択するだけで診断が完了します。
診断結果は、現代の多様な働き方や心理状態を網羅しています。例えば、才能と愛情を注いでいるものの収入にならない「情熱(Passion)」の状態や、お金のためにひたすら時間を切り売りする「対価(Paid For)」の状態などがあります。
また、「得意」で「好き」で「稼げる」けれど「需要(社会的な意義)」がない状態や、「需要」があって「稼げる」けれど「得意」でも「好き」でもない状態など、一見すると成功しているように見えても、心の中では満たされていない状態も明確に定義しました。
あなたが今どの状態に近いか、またそれぞれの状態に対する具体的なアドバイスや事例については、以下のリンクから16パターンの詳細解説をご覧ください。
おわりに
この「生きがいフレームワーク」は、現在の仕事が自分にとってどのようなものなのか、そして生きがいを持つためには何が足りないのかを、客観的に知るためのツールです。
現在、本ツールは日本語版と英語版を提供していますが、世界中の方々に使っていただきたいという想いから、さらに多言語での展開を視野に入れて開発を進めています。
「生きがい」という言葉は少し大げさに聞こえるかもしれません。すべての条件が完璧に揃った中心点にいる人は、決して多くはないでしょう。しかし、自分が今「情熱」だけで動いているのか、それとも「職業」として割り切っているのか、現在地を知ることで、次の一歩を踏み出すヒントが必ず見つかるはずです。
もし今、日々の仕事に少しでも悩みを抱えているなら、ぜひ一度、このフレームワークを試してみてください。たった4つの質問が、あなたのキャリアを見つめ直す小さなきっかけになればとても嬉しいです。
さあ、あなたの現在地を探る旅を始めましょう。