生きがいフレームワーク
虚無

診断結果: 虚無

やりがいも貢献も報酬もない。ただ時間を浪費し精神をすり減らす作業

解説

何も意味が感じられず、何の役にも立たず、対価も発生しない。心の中にぽっかりと穴が開き、精神が摩耗していくような気分にさせられる仕事です。

アルベール・カミュの『シーシュポスの神話』に登場する、大きな岩を繰り返し山頂に押し上げても、頂上に届くたびに転がり落ちてしまう物語を彷彿とさせるような、無意味で不条理な労働です。

「虚無」の位置付け

ベン図

事例1

ノアさんは、知人に泣きつかれて、今はもう活動実態のない名ばかりの任意団体の手伝いをさせられています。任されたのは、過去何十年分にも及ぶ「誰が何のために書いたかもわからない手書きのメモ」を、ひたすらエクセルに入力し続けるという作業です。

ノアさんはそもそもパソコン操作が苦手(不得意)なうえに、この意味のない単調な作業に強い苦痛を感じて(好きではない)います。さらに、入力したデータを読む人はこの世に誰も存在せず(需要なし)、ボランティアという名目のため報酬も一切発生しません(対価なし)。

毎日ただ時間を浪費し、誰の役にも立たず、1円にもならないこの作業は、まさに精神をすり減らすだけの「虚無」の状態に分類されます。

事例2

エミさんは、厳格な親に命じられ、自分には全く才能がないマイナーな伝統楽器の奏者として跡を継ぐため、毎日3時間の練習を強いられています。リズム感も音感もなく(不得意)、練習の時間は苦痛でしかありません(好きではない)。

その楽器自体がすでに歴史から消えかけており、演奏を聴きたがる人もいなければ(需要なし)、プロとして生計を立てられるわけでもないため、当然1円の収入にもなりません(対価なし)。

毎日ただ親の体面のためだけに時間を浪費し、誰の役にも立たないこの活動は、まさに精神をすり減らすだけの「虚無」の状態に分類されます。

「虚無」状態の方へのアドバイス

「虚無」は、やりがいも貢献感も実益もない、ただ時間を浪費し精神をすり減らすだけの不条理な状態と定義されています。

より「生きがい」に近づくためには、現在欠落している「得意」「好き」「需要」「対価」のすべてをゼロから構築していく必要があります。しかし、焦りは禁物です。

現在の環境に留まり続けることは心身を破壊する危険性があるため、最も重要なのは、今すぐ「逃げる(環境を変える)」決断をすることです。周囲の目や体面を気にする必要はありません。

環境をリセットした上で、まずはハードルを極限まで下げ、「自分が少しでも苦にならずにできること(小さな得意)」や「ほんの少しでも興味を持てること(小さな好き)」を一つだけ見つけることから始めましょう。大きな生きがいをいきなり探すのではなく、まずは自分自身の心と時間を取り戻し、健康的な生活基盤を再構築することがゼロ地点からのスタートになります。